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さがみ国分辻書房(クロスロード・ブックカフェ)

国分南2-9-39, Ebina-shi, Japan
Book store

Description

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フェイスブック未登録でも当HP閲覧可。30年来の塾と兼業の古書店。老若男女楽しめる本が棚満載。平日と第一・三の土日営業。本と珈琲で充実&和みの時間ご提供。P3台駅徒歩15分バス停1分 書棚は教室一部に設置。スタート六千冊超、30年後85歳で五万冊目標にできうる限り集めたい。文芸、歴史、民俗、芸能、芸術、映画、音楽ほか絵本、マンガ、ミステリーも揃えますが、50~70年代のセレクトを特に心がけます。珈琲やソファもご用意し、ゆっくり本との対話=往古の時空間への旅を愉しんで頂けたら嬉しく存じます。どうぞご贔屓に。

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贅沢貧乏古本屋日記  「何を今さらどころかの七人の侍」 東宝が半年かけて4kのデジタルリマスターにした62年前のクロサワ映画が今、海老名TOHOシネマで掛かってます。 一体何度見たことか。そして何度でも見たい永遠の絶対映画。 昨日、大和駅前月に一度の古民具骨董市行ったら、黒澤組唯一生き残りスクリプター野上照代さんが書いた「映画デルスウザーラ全記録」が打ち捨てられていたので百円で救い上げた。もっけのさいわいめっけもの。他にも辻書房は黒沢本揃えてます。

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94歳終活中の武藤美代子ばあさんからまた新たに辻書房へ数枚の写真が寄贈されました。 うち一枚は国分寺台団地開発前の「堂坂」を辻の十字路に面した 武藤自転車店内(辻塾となり)から撮ったもの。 たぶん、東京オリンピック直前の昭和38年くらいか。 わたしもわずかに覚えてます。この坂を登った「うえんだ」は見はるかす人家皆無の荒蕪地と畑が延々と。 海老名町役場から100メートルも離れていない国道246沿い繁華な?「辻の通り」でさへこの鄙たる景色ですから、他は推して知るべし。  雨降れば泥道端で戯れるわれら元気な昭和の子ども 拙‐轍魚

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贅沢贅沢古本屋日記 「これぞ日本近代文学の本流」 昨日、旧友永瀬潤君がT大教授だった亡父様の蔵書を車で当書房へ。 谷崎潤一郎全集揃28巻。永井荷風全集揃29巻。 すべて状態良好。45~48年前の発行。 国文学の徒のはしくれとしては、天にも昇る喜びです。 ちなみに友の「潤」は「潤一郎」から。

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贅沢貧乏古本屋日記  「書(両義)に耽る」 本日から辻塾・辻書房の玄関内に掲げる小さな扁額です。 揮毫は当塾共同経営者かつ数理教師でもある飯田恵舟(妻:裕子)です。 「耽書是宿縁」(書に耽(ふけ)る是れ宿縁なり)  書物に魅せられるのは前世からの因縁であるという意。 いかにも、「四庫(しこ)全書」(勅命により編纂された中国最大の漢籍叢書)を目論んだ中国清朝最盛期の乾隆帝らしい言葉です。 これは中華思想を金科玉条とする漢族への対抗意識から発せられたものなのでしょうか。そういう意図であれば 漢族の嘲笑侮蔑対象であった夷荻満州族出身皇帝の面目躍如といったところです。 四庫といかぬまでせめて、身辺すべて書棚にあふれる古書良書に埋もれて余生を全うしたいというのが辻書房亭主の飽くなき願望憧憬であり、 日々そのために「しこしこ」と辻書房は集書蔵書増殖中です。 ※とはいえ、私庫(しこ)ではないので、販売、買い取りもしてます。  梅雨時も探書耽書の古書店主   我が店は私庫にあらねど四庫が憧れ 拙

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贅沢貧乏古本屋日記      「五月三十五日の佳日に本の街:神田神保町で仕入れ」 久しぶりに世界遺産認定間近の街へ行きました。 水道橋駅を南下してから東征し、多くの目当ての店先を刮目探し歩き 最後は東京古書会館の古書市でフィニッシュ。 昼は吉牛並盛、合間の珈琲も自販機でと時間・金を節約し 全部の道のり贖った本を両手に持っての神保町滞在は約6時間。 計47冊(うち漫画10)と3枚(洋楽中古LPと映画dvd)を 鞄3つに分け小田急海老名までさらに歩荷(ぼっか)。 あー重かった~疲労困憊。六十路前の寄る年波をつくづく感じる。 辻書房ではガロ系中心の漫画本とジャズ・ロックなど音盤含め、 これからも絶滅寸前の活字・アナログ文化遺産を まめに集め保存展示(販売?)していきます。 開店8カ月ですが、廃業などありえません! 今春、妻のお蔭で本業辻塾の授業内容リニューアルが無事成功したので、 暫く放置気味だった古本屋もまたぼちぼち愉しくやっていきます。 生徒は来るが古本屋お客さんは全く来ない。 そのおかげでというか棚在庫は減らずにどんどんと増殖しています。 これぞ、まさしく嬉しい悲鳴。 好きな酒を慎み、塾の利益をこれからもドバドバと 棚増殖に注ぎ回していきます。 塾生徒には学期ごとの「読書レポート」の課題本として 辻書房児童向け在庫本の無料貸し出しも行っていますよ。 現在在庫は約6千冊、摂生し長生きし85歳でごまんと 五万冊と思っていたのですが、このペースでは無理かもしれません。 せめて死ぬまでに映画と音楽も併せて3万点は残したいなというのがとりあえずの目標=生の証し。 とにもかくにも今現在は本と音楽と映画と(生徒とわんこ)に 囲まれとても幸せな小生。 ゆくゆくはさらに多くの本と映画と音楽に埋もれて、 あー楽しかったと大往生したい。 死んだら、本はどうするのって? 考えたことないけど…、そうだよね、どうしよう…? ニュースでは2020年から小中高全公立学校でデジタル教科書採用で 紙媒体なしとのこと。 あーあ、これでますます本を手に取らない人間が多くなる。 昭和は遠くなりにけり。くわばらくわばら。 *写真は神保町名物のコミガレ=小宮山書店のガレージセール

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   贅沢貧乏古本屋寺小屋日記           「忙中謝客」  この連休は庄内酒田に一人で住む義母米寿祝いと、念願の青森県津軽・南部・下北を巡る文学の旅(太宰治と寺山修司関係)のため辻塾&辻書房ともに明日より一週間休業です。ご用とお急ぎのかたはこのFBメッセ―ジか飯田携帯へご連絡願います。  写真は、芥川龍之介が田端の自宅玄関格子戸に掲げたものです。塾も本屋もちっとも忙しくないのですが、悪しからず。では行ってきます。 その門をはいって、石畳〔いしだたみ〕を一間〔けん〕ぐらい踏んでゆくと、目のあらい格子戸〔こうしど〕のはまった入り口がある。そうして、時によると、その格子の横桟に、今の言葉でいえは、A5判より少し大きいぐらいの大きさの紙が白い紐でしばりつけてあって、その紙に、『忙中謝客』という字を、『忙 中』『謝 客』とならべて、しゃれた書体で、墨で書いてある。ところが、近づいて、よく見ると、その左側の『謝 客』のよこに、うすい墨色〔すみいろ〕でくずした字で、「おやぢにあらずせがれなり」と書いてある。つまり、この「せがれ」を芥川龍之介とすれば、「おやぢ」は、龍之介の養父の、芥川道章であろう。これは、何〔なん〕と、珍〔ちん〕な札〔ふだ〕ではないか。しかし、これは、今、かんがえると、(いや、そのとき見ても、)おもしろき札である。しかし、また、このような『珍中〔ちんちゅう〕の珍〔ちん〕』ともいうべき札を、所もあろうに、入り口に、かけているところが、やはり、芥川であり、また、こういう光景は、芥川の小説を思わせもして、おもしろいではないか。 (宇野浩二「芥川龍之介」より)

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贅沢貧乏古本屋日記  「文学の使徒と家族」  「兄の左手」(昭和五十七年刊行)は、「聖ヨハネ病院にて」などの病妻記で知られ、昭和期を代表する私小説家上林暁の脳溢血後の18年を支え、その口述筆記でさらなる文学的成果を花開かせた実妹による献身苦闘の回想記。そのあとがき最後の言葉には「いま私はこれを書き終えて、はじめて兄から解放されたような気持ちである」と記されている。    「回想の太宰治」(昭和五十三年刊)は、文芸の才をほしいままにしながら、「家庭の幸福は諸悪のもと」とうそぶく稀代の拗ねものダザイオサムの妻として、生前の彼の充実華々しい作品群を生むために必死に耐え忍び援け、三人の子の母として彼の心中後も懸命に生きぬいた「作家の妻の鏡」津島美知子の回想記。     両作品とも家族による思い出という範疇を超え、そのまま「生きた文学」という勲章を捧げたいほどの気概と愛憎に満ちた筆致が凡百の女性作家などよりなお強く読む者の心の鐘を打つ。特に津島美知子が描くところの太宰一家の疎開のための津軽帰郷レポートは出色。   辻書房古書価格:両冊とも初版700円   津島美知子が育て上げた三人の子。長女が長じて迎えた有望官僚の婿はその後に津島雄二として大臣を歴任する自民党の大立者になった。長男は十五歳で病没。次女祐子は父と同じように多くの文学の結晶をこの世に残し本年二月、惜しくも六十九歳で亡くなった。ある意味、父を越えたのかもしれない。離婚後に愛息9歳でなくしている。瞑目合掌。 *辻書房には太宰関連本を多くお安くご用意しております。 ※この連休に青森の津軽と南部地方を旅し、 太宰の金木町と寺山の恐山を経めぐります。

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贅沢貧乏古本屋顰蹙日記   「幽界(宥海)からの物体X」 一昨日、殆ど無用と化してる携帯が振動した。 「キイチか、本を整理した。段ボールで9箱。 取りに来てくれるか。全部お前の古本屋に寄贈する。」 海老名河原口某寺僧侶は息子に寺を譲って終活(死に支度)だという。 今日雨中の午前、車を庫裏に横付けした。 「遠藤はその後どうした?お前に聞いた後に手紙を送ったんだが」 40年前高校時の先生でバレー部の名前だけの顧問でもあった。 ここ最近の遠藤(10年間入院)の経過を話した。 高1担任時、学活に遅刻し「おふくろが起こしてくれなかった」と 言い訳したら、鬼神のごとく怒り普段から持つ竹刀で 脳天をしこたま叩かれた。 性格ねじくれた高校生は暫く心にしこりを残した。 が、本日それは「融解」した。 寺を辞去したあと雨足はますますと強くなった。

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贅沢貧乏古本屋顰蹙日記 「武蔵丸登場」 今朝、6チャンネル関口宏のサンデーモーニングに元横綱の「武蔵丸」親方(武蔵坊弁慶に似てると言われた)が出て張本と一緒に「喝!」。 相変わらず容貌魁偉にしてなんとも剽軽。 視聴後、自宅本棚から当時力士だった親方から標題をつけたという車谷長吉著「武蔵丸」(新潮文庫)を取り出し、風呂につかりながら読んだ。 短編なのですぐ読み切れる。 車谷が妻との二人暮らしで兜虫(武蔵丸と名付けた)を飼い、 その死を見送るさまを書いた私小説。落涙。 以下はその作品中引用される車谷の妻で詩人の高橋順子の一篇 「兜虫の家」 安達ケ原の舎人公園の木の下に 兜虫がいるのをつれあいが見つけた 「何かいたんですか」 たちまち近所の子がやってきた。 つれあいは黙って虫を頭陀袋の中に入れた。 箪笥の上に弁慶籠を伏せ 櫟の枯葉を一枚 西瓜を一きれ 砂糖水を満たした小皿を置き つれあいは立派な角をもつ虫に武蔵丸と命名した 二日目の朝 籠の中はからっぽだった 武蔵丸が籠のすきまから角をさし入れ 籠の全重量をはじいて逃亡したのである 武蔵坊弁慶のいない弁慶籠をつれあいは見ていた やっと土間のたたきの上に墜落し 腹を見せているのを発見した 生きていた 武蔵丸は籠の目に足の爪をかけてぶら下がり 斜めになり 逆さになり 六本足ゆえさまざまなかっこうをしてねむる 「血も神経もないから平気なんだ」 二時間後 角の力を抜いて 左の後脚一本高々と伸ばす 「なんてかっこうなんだ」 六本脚で踏ん張る姿は図鑑用だったのか 兜虫のしずかな時間が つれあいの強迫神経症の時間をひたす 「寿命はあと一か月なんだ 武蔵丸はそれを知らない」 「少し大きくなったみたい」 兜虫のねむっている家で つれあいとわたしもねむる                -蟲息山房にて この後、武蔵丸という名のカブトムシは夫婦の愛情を一身に受け, 予定より二か月延命し11月20日に死んだ。 「赤目四十八滝心中未遂」で直木賞の車谷は、 この「武蔵丸」で川端康成文学賞(短編)も受賞した。 昨年5月、誤嚥による窒息で死去、69 歳。 *「文学の鬼」私小説顰蹙作家の車谷本は辻書房に多く在庫しています。

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贅沢貧乏古本屋日記  「あああおもりのはははしらどけいは・・・」 暫く本業(塾)の受験指導に全力投球で本業(古書店)を忘れたカナリアは、青色申告帳簿付の妻に「もっと宣伝して稼いで」と言われて、下記のように細分化して販促セールすることにしました。 第一回目セールは、タモリの物まねで有名な「寺山修司」です。 すべて当店古本値付けのそのまた半額です 柱時計? これは50年以上前に大工さん達にいただいた飯田家の家宝です。 うーん、50万でなら。 以下二首は寺山の歌  売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯野ゆくとき 夏蝶の屍(かばね)ひそかにかくし来し本屋地獄の中の一冊

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「古本屋ツアー・イン・ジャパン」   昨年12月19日当店ツアーレポート全文掲載 *以下は全国の古本屋古書店を探訪し、そのレポートをほぼ毎日ブログにアップしている小山さん(グラフィックデザイナー、古本関係の著書も上梓)当店訪問の巻。なお、掲載許可は得ています* 海老名駅を東口に出て、カーブするダイナミックな空中歩廊を東に進み、巨大原色商業施設『ビナウォーク』ビルの谷間の、日陰だが女子と子供で賑わう長細い広場に下り、さらに東に進んで行く。道路に突き当たったら南に曲がり、『中央公園口交差点』から再び東へ歩き続ける。『国分坂下交差点』を過ぎ、上り坂にちょっと足を掛けた所で、すぐに北に進路を採る。  美しい斜度とカーブの坂をぐんぐん上がり、薄緑の『海老名歩道橋』を潜ると、古い大木や民家が現れ始め、時代をぐっと遡った雰囲気が漂い始める。さらに道なりに坂を上がり、右手に白い鉄骨の火の見櫓が見えてくると、左手が見晴らしよく開け始める。遠くに『相模国分寺跡』の史蹟らしい広い原っぱが清々しく臨める。  坂をどうにか上がり切ると、そこは歪な形の丘の上の交差点になっており、その際に緑色の学習塾兼住宅が建っている。 ところが窓には『古本 古書 珈琲』の文字が…ここは古本好き&ダジャレ好きの塾長が、その好きが高じて今年の十月に始めた古本屋さんなのである。聞けば教室をひとつ潰してお店にし、古本と共に珈琲も提供しているとのこと。  横断歩道を渡って玄関に近付くと、まずは無料のリサイクル除籍本箱が展開。中に進むと、左におススメ絵本や三島由紀夫・原節子関連・単独行登山家加藤文太郎を飾ったラックがあり、右側に古本屋フロアが広がっている。ウッディな明るい空間で、古本屋というよりは、児童館などの図書室のようである。  入口右横のカウンター内にいたご婦人に「靴のままどうぞ」とニッコリ招き入れられる。カウンター横にちょっとぐらつく本棚が一本あり、その奥に大きなテーブル席。フロアには、右に長い背中合わせの棚が一本、左に短めの背中合わせの棚が一本。左奥には木のベンチが置かれ、そこを壁棚が見守っている。  カウンター横の棚には、日本文学の古書や絶版文庫が多く集まるが、中には非売品もある模様。長いフロア棚右側には、セレクト詩集・野坂昭如・永井荷風・絵本・随筆類・女流作家文庫・日本文学文庫・日本文学・日本近代文学・海外文学・文学評論・幻想文学・詩歌句。左側には絵本・宗教・精神・新書・江戸・古本・海外都市・旅・登山・歴史・近現代史が収まって行く。   短い棚には、役者・テレビ・落語・児童文学・映画・音楽・コミック・美術・食が両面に集まっている。左壁にはミステリ・時代小説・海外ミステリ文庫が並び、下には横積みのダブり本やLPレコードあり。奥には日本純文学文庫を並べた棚が一本あり、映画パンフを飾った壁ラックと肩を並べている。    これでフロアの棚は全部だが、実は入口正面奥の廊下にも、古本棚が設置されている。誰もいない薄暗い教室の前を過ぎ、本棚があるために狭くなった廊下に身を寄せる。村上春樹・吉行淳之介・開高健・北杜夫・井上ひさし・芥川賞&直木賞・小林信彦・宮脇俊三・中上健次・本関連・司馬遼太郎・松本清張・川本三郎・南方熊楠・藤沢周平・山形関連がビッシリ。 各ジャンルには単行本と文庫本が入り交じり、塾長が己の眼と脚で集めた古本たちが、質実に堅実にその奮闘を形作っている。値段は普通で、良い本にはしっかりとプレミア値が付けられている。ぐるぐると二周して、講談社「拳銃を磨く男/島田一男」ウェッジ文庫「荷風のいた街/橋本敏男」を購入する。   あぁ、この塾に通う子供たちは、必ず古本屋を通って教室に入り、また古本屋を通って、帰路に着くのだな。勉強はいつでも大変だが、それはそれで羨ましい…。  以下 店主敬白: *古ツアさんは私が風邪ひきで寝込み、妻に留守番してもらった折に訪れたのです。知り合いのため、かなり「好意的に」書かれています。が、それにしてもその畏怖すべき書棚ジャンル別再現力。冊数は少ないものの殆どパーフェクトに当店の棚並びが網羅されています。彼はその場でメモすることなく集中して棚を凝視し網膜に焼き付け、帰宅後にブログアップするのですから、尋常ならざる記憶力と言えます。それは彼特有の古本愛がなせる業=技といえるでしょう。脱帽平服。ちなみに妻の里は山形庄内酒田です。 「もっけやの」*

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