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クヴェードリンブルク祭具盗難事件

, Quedlinburg, Germany
Landmark

Description

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クヴェードリンブルク祭具盗難事件とは、第二次世界大戦終結直前に発生した窃盗事件である。犯人はジョー・T・ミーダー米陸軍中尉(Joe T. Meador)。ナチス・ドイツ本土で戦っていたアメリカ陸軍部隊は、ドイツ・クヴェードリンブルク近郊にて多くの祭具や書物などが保管されているのを発見した。これらは窃盗を防ぐべく厳しい監視下に置かれたが、それにも関わらず非常に貴重な8つの品物が紛失した。紛失した品の中には、9世紀の装飾福音書写本「サムエル福音書」(Samuhel Evangeliar)と福音書用の宝石装飾付ブックカバー、聖遺物箱、儀式用の象牙の櫛などが含まれていた。クヴェードリンブルクに最も関係の深い、5世紀に書かれた福音書「クヴェードリンブルク・イタラ断章」(Quedlinburg Itala fragment)もかつて街の教会に保管されていたが、先立ってベルリンの博物館に移されていた為に盗難を免れた。紛失した品の捜索は1987年にようやく開始された。その後、既に故人となっていたミーダー中尉の遺族が関わるいくつかの交渉と訴訟を経て、これらの品はクヴェードリンブルクに返還された。事件の概要は、元々は936年にオットー大帝が父への追悼の為に作らせた私有教会制であった。その後の数世紀に渡って、この協会には皇帝一家が寄付した様々な貴重品のコレクションが貯めこまれていった。宗教改革の後にはルター派の聖セルファース教会(Lutheran Church of St. Servatius)となる。第二次世界大戦中、これらのコレクションは窃盗や戦災を避けるべく街の南西にある坑道に移された。1945年4月19日、前進中だった米陸軍第87機甲野戦砲兵大隊(87th Armored Field Artillery Battalion)が坑道とコレクションを発見し、監視下に置く。そして6月には教会当局が8つの品物が紛失している旨を訴え出た。ところが米軍の捜査はずさんなもので、さらに1949年にはクヴェードリンブルクを領土に含むドイツ民主共和国(東ドイツ)の建国が迫っていた事もあり紛失事件そのものが抹消された。ジョー・ミーダー中尉は第87大隊の隊員であった。彼は戦前の1938年に北テキサス大学にて芸術学科の学士号を取得しており、他の将兵よりも正しくコレクションの価値を把握していた。何人かの兵士はミーダーが荷物を置いたまま坑道に入っていくのを見たと証言した。彼はテキサス州の家族へ宛てた郵便物の中に、盗み出したいくつかの品を紛れ込ませていたという。

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